大会若手優秀発表賞受賞の御礼
経済産業省 保田 優太
此度は大変栄誉ある賞を頂戴し、嬉しく思います。審査員の皆様、大会にて拙稿の発表をお聴き頂いた皆様、研究活動を支えていただいた皆様に心より感謝申し上げます。
さて、染色をはじめ、我が国の伝統工芸については、サプライチェーンの存続が危ぶまれております。実を申しますと、私の家業もこうした伝統工芸と密接に関わる仕事をしております。そうした背景があるため、私自身も伝統工芸におけるサプライチェーンの持続可能性に深い危機感を抱き、「日本の伝統染色の戦後史と持続可能性」についての研究活動を開始することとなりました。
今回の私の研究においては、伝統工芸におけるサプライチェーンのレジリエンスについて論じさせて頂きました。具体的には、「絹染め」に比して「木綿染め」の方がサプライチェーンのレジリエンスが高かったと結論付けるとともに、その背景について、戦後史を踏まえ、原因を考察させて頂いております。ただ、私が強調させて頂きたいのは、こうした考察は、終着点ではないという点です。私が今回の研究を通じ得た知見について、考察・発表して満足することなく、実務の現場に知見を還元していくことを目指しております。今後、ビジネスあるいは政策という観点から、実際にお役に立てることができれば私にとって何よりの喜びですし、その過程で引き続き諸先輩方にお世話になることと思います。
引き続き御指導、御鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いします。

