東海支部活動報告(2025年10月11月、2026年2月開催)
2025年度の文化経済学会<日本>東海支部の活動について報告する。
まず、NPO法人世界劇場会議名古屋、日本アートマネジメント学会中部部会と共催で、「市民会館建て替えと、名古屋市の文化環境を考える」をテーマとした研究会を開催した。2回にわたって開催し、のべ42名の参加者があった。第1回は2025年10月11日(土)にNiterra特殊陶業市民会館(名古屋市民会館)第1会議室で「10年間の空白期間への対応」という内容で開催した。話題提供者は、株式会社サンデーフォークプロモーション取締役佐藤和宏氏。Jポップコンサートを中心に興行をされているプロポーターの立場でお話をしていただき、名古屋市民会館休館期間(7年の予定)の対応などについて参加者と活発に意見交換がなされた。休館中の代替え施設について様々な提案も出された。第2回は11月22日(土)にNiterra特殊陶業市民会館第2会議室で「金山地区を魅力的なまちに育てる」という内容で開催した。話題提供者として金山駅前まちそだて会会長田中良知氏とアドバイザーの三田祐子氏を招いた。名古屋市民会館周辺のまちづくり活動の状況を伺い、市民会館の建て替えを契機とした地域のあり方について、活発に意見交換をした。市民会館の建て替えについては、地域にとっても大きな影響のある話題であり、名古屋市の文化環境も大きく変える可能性のあるテーマであるため、具体的な意見が出された。施設がランドマークになるためには、設計者選定のあり方が重要であるとの意見で大いに盛り上がった。残念ながら研究会には名古屋市の担当者は都合がつかず出席されなかったが、研究会で出された意見は全て名古屋市の担当課に伝えた。
![]()
次に、文化経済学会<日本>東海支部の後援で開催された研究会について報告する。
2026年2月27日(金)に、名城大学経済・経営学会が主催する研究会(講演者は、カターニア大学 経済・経営学部のIsidoro Mazza教授)が、名城大学天白キャンパスにて、東海支部の後援で開催された。 Mazza教授の講演の論題は、“The Economic Fundamentals and Singularities of the Art Market” で、アート市場に関する経済学的な分析について、基本的な部分から最新の研究に至るまで、わかりやすくご説明いただいた。特に、アート市場の現状を踏まえた上で、他の分野とは異なる視点が必要であることが強調された。講演は英語で行われたが、要所要所で、本学会の後藤和子会員に日本語の解説をつけていただいた。研究会には、名城大学の教員や文化経済学会<日本>の会員に加えて、Mazza教授の日本での共同研究者などが参加した。
コロナ禍以降オンライン研究会が多い中で、東海支部はリアルに交流ができる機会を提供し、遠方からの参加者とも懇親を深めている。関東と関西の中間点という位置から、学会員の交流の場としても東海支部研究会を大いに活用していただければ幸いである。
伊藤建築設計事務所 川本 直義 名城大学 勝浦 正樹

